Hip Hip Hooray!!
今回は英語圏の文化的な話をしたいと思います。先日、出会した光景でネイビー達が岸壁前に2列になって整列して、その間を兵士が1人通過したあと、号令係の兵士が何かを言うと、皆で大きな声で「ホレー!」と叫んでいました。どんな儀式なのかなと思い調べました。
士官学校の卒業式(graduation ceremony)退役(retirement ceremony)や除隊(discharge ceremony)の時に、仲間たちが整列して「Hooray!(ホレー!)」と叫ぶのは、伝統的な敬意と祝福の掛け声です。 英語では通常こう言います: “Hip hip, hooray!” これは「よくやった!」「おめでとう!」という意味合いで、 退役者(retiree)に敬意を表して3回繰り返すのが慣例です。 例えば: 指揮官:「Hip hip!」 兵士たち:「Hooray!」 (これを3回繰り返す) 日本語でいうと「万歳三唱(ばんざいさんしょう)」のようなものだそうです。
今回私が見た情景は典型的な海軍の退役(retirement)または転属(farewell)セレモニーの一場面のようで、 “Sideboy ceremony”(サイドボーイ・セレモニー)と呼ばれる伝統的な儀式とのことです。 サイドボーイ・セレモニーとは? 退役する人や艦長・指揮官が艦を去るときに、 両側に水兵たち(sideboys)が整列し、その間を通る人物に敬礼(salute)や掛け声(「Hooray!」など)を送る儀式です。 昔の海軍では、将校が艦に乗り降りするときに部下がロープを支えて助けたことに由来しています。今ではそれが儀礼化されていて、特に退役・栄転・指揮官交代などの際に行われます。
そのときの流れの一例
1. 退役者が甲板(または桟橋)に出てくる。
2. 両側の水兵たち(sideboys)が姿勢を正して整列。
3. 「Bosun’s pipe(ボースンパイプ)」という笛が鳴る。
4. 退役者が中央を通過。
5. 全員が敬礼して「Hip hip, hooray!」と三唱して見送る。
興味があればHip hip, hooray!やBosun’s pipeをYouTubeで見る事ができますよ。
